業界に革新を!テスト自動化ツール「T-DASH」が描く一歩先の未来
ソフトウェアの品質管理・向上を担うバルテス株式会社が提供するテスト自動化ツール「T-DASH」。2022年のリリース以来、コスト削減や作業効率の向上を目的に多くの企業で導入されています。
その開発の背景にあるのは「業界全体を活性化させたい」という強い想い。多くの人に活用されるツールになった現在も、IT業界全体に新しいムーブメントを起こすべく、日々、アップデートをおこなっています。
今回はT-DASHの開発・運用を担うR&D事業部 事業部長の村上さんにインタビュー。テスト自動化ツールにかける想いと目指す未来について聞きました。
【プロフィール】
村上 崇(むらかみ たかし)
取締役 兼 R&D事業部 事業部長。
大手Slerにてシステム開発を経験したのち、2017年にバルテスへ入社。自社の事業領域における新技術・サービスの開発を担うR&D部に所属し、テスト自動化業務に従事。T-DASHの他、テスト管理ツールやセキュリティ対策ツールなどの企画、開発、管理にも携わっている。
T-DASHなら、誰でもカンタンにテストを自動化
―― T-DASHはどのようなツールなのでしょうか?
T-DASHとは、私たちが日常で使う日本語や英語などの自然言語でテストの自動化ができるツールです。プログラミングで使う開発言語は不要で、T-DASH上で日本語のテストケースを設定すれば、自動的にテストの設計から実行までおこなうことができます。
プログラムコードを書く必要がないため、プログラミングの知識がない人や非エンジニアの方など、誰でもカンタンにアプリなどの動作確認・検証ができるのです。
「使いやすく普遍性のあるツール」を目指して開発をスタートさせたので、日本語対応ができてメンテナンス性を高くしました。
また、価格は月額制を採用。1カ月の無料トライアルありで、1ライセンスにつき月額3,960円~と個人や中小企業でも導入しやすい価格設定です。ツールを使いこなすまでの時間を短くするために、UI/UXのわかりやすさも大切にしています。
―― T-DASHの一番のユニークポイントを教えてください。
「現場のニーズを追求したツールであること」だと思います。バルテスは、年間3,000件以上の案件を手がけるソフトウェアテストの専門家集団です。
創業以来培ってきたノウハウがあり、日々テスト業務に取り組むエンジニアが社内にはたくさんいます。だからこそ、現場で働く人が使いやすいと感じるツール作りに真摯に向き合うことができるのです。
T-DASHのリリース前には、社内のエンジニアが何回もテストを実施して修正を重ねました。現在もT-DASH専門のチームが現場の意見を取り入れながらアップデートに対応しています。
これまでのテスト自動化ツールは導入コストが高く、時には数百万円かかる場合もありました。T-DASHは他社と同等以上の品質を保ちながら低価格で、そして何より使いやすい。その点が一番の強みだと思っています。
「現場で本当に役立つツール」を作りたい
―― T-DASHを立ち上げた背景には、どのような想いが込められているのでしょうか?
T-DASH公式サイトの「T-DASH」開発ストーリーでも触れていますが、IT業界の未来を考えた時に、5年後や10年後には、大半のソフトウェアテストが自動化されていると思います。業界内ではすでに自動化の需要が高まっていて、人材が足りていない状況です。
テスト自動化ツールが当たり前に使われる時代が訪れた時、必要なのは「現場のニーズに即したツール」です。IT業界全体の品質向上を目指すためには、日本の開発現場を熟知した会社がツールを開発し、普及させる必要があると考えました。
そこで、ソフトウェアテストの専門企業である、バルテス発の自動化ツールの開発を目指して、2019年頃からプロジェクトがはじまったのです。
本当にゼロの状態だったので、開発メンバーを集めることからスタートし、試行錯誤の結果、2022年2月に正式版をリリース。おかげ様でリリースから約3カ月(2022年4月末時点)で導入企業は200社を突破しました。
―― テスト自動化ツールの導入で得られるメリットは何ですか?
よく「コスト削減」が挙げられますが、それはたくさんあるメリットの中の一つです。私たちが考えるテスト自動化ツールを導入する一番の利点は、業務スピードがアップすることです。
テスト業務のスピードが上がれば、製品やサービスを世に出すスピードもアップします。さらに空いた時間で、もっとクリエイティブな作業にリソースを割くことも可能です。効率的に製品やサービスを作るために、T-DASHを活かしていただけたらと思います。
―― T-DASHの開発にあたり、特に気をつけたことを教えてください。
開発を担う私たちがワクワクできているかは重視したポイントです。T-DASHのユーザーは私たちと同じエンジニアです。私たちが開発を楽しみ「現場で必ず役に立つ」と信じてリリースしたツールであれば、必ずユーザーにも価値を感じてもらえるはず。そんな想いで開発に取り組みました。
もちろん、開発者・技術者としてだけではなく、実際にツールを使用するユーザー目線も大切です。そこで、同じR&D事業部の別部隊にテストを依頼して、客観的な視点を取り入れることも意識しました。
私たちにとって、品質とは「ソフトウェアの質」です。その善し悪しは私たちが勝手に判断するものではなく、ユーザー目線に立ってしっかり見定める必要があります。「ユーザーにとって価値あるサービスを届けること」。この意識を常に念頭に置き、開発に臨んでいます。
現場の意見を取り入れて使いやすさをアップ
―― T-DASHを、どんな人や企業に使ってほしいと思いますか?
「誰でもカンタンに」「普遍的に浸透する」を目標に開発を進めたので、ITのプロダクトやサービスを持っている事業会社の方々に広く使ってほしいと思っています。特に、中小企業やスタートアップなど、社内のリソースが限られている企業に活用してもらえたら嬉しいです。
実際に、エンジニア専用の口コミサイト「Qiita」でも多くの方から高評価をいただいています。試行錯誤して開発したツールなので、価値を感じていただけてとても嬉しいですね。
―― 「誰もが使いやすいツール」にするために工夫していることはありますか?
社内のエンジニアから寄せられた意見を、しっかりアップデートに活かすことです。運営チームには、社内のエンジニアがT-DASHを使って感じたことが集まってきます。
そのリアルな感想をもとに、機能の追加やUI/UXを含めた操作性の向上など、ツールの改善に取り組んでいます。
「機能の名称がわかりにくい」「操作がしにくい」など、忌憚ない意見がもらえるのはありがたいですし、時には「そんな使い方もするのか!」と驚いてしまう内容もあるんですよ。
開発側では気づかなかった改善点を教えてもらえるので、とても勉強になります。意見を気兼ねなく出し合える、バルテスの風通しのよさが活きているなと感じます。
T-DASHで業界に新しい風を!
―― 村上さんが感じるソフトウェア業界や仕事の魅力を教えてください 。
ソフトウェアテストは豊富な経験と様々な知識が必要とされるやりがいのある仕事です。決まった手順があるのではなく、案件ごとにアプローチ方法を考え、試行錯誤していく楽しさがあります。
T-DASHの構想がはじめて出た際も、ソフトウェアテスト事業の統括責任者である取締役の角田さんが「自動化ツールが自社で開発できたらいいよね」と発言したことがはじまりでした。そのアイデアに対してみんなで「どうすればできるか」を一生懸命に考えました。
「こんなことができないか」という無邪気な発想と「どうすればできるか」を本気で考える情熱があれば未来は確実に広がります。バルテスで働く人たちは案件に向き合う時、目をキラキラさせて働く人ばかり。だからこそ一緒に仕事をしていて楽しいんです。
―― T-DASHを今後どのようなプロダクトにしていきたいですか?
テスト自動化ツールは他社製品含めていくつかありますが、まだまだブルーオーシャンな市場であると考えています。市場が成熟していないからこそ、できることがたくさんあるはずです。
カメラ市場がフィルムからデジタルへと移り変わったように、業界全体を一歩先に進められる革新的なムーブメントを起こすツールにしていけたらなと思っています。
今後もユーザーのニーズに真摯に向き合い、どんどん新しい機能を実装していくので楽しみにしていただけたら嬉しいです。2023年12月にはデスクトップアプリの標準サポートを開始する予定ですので、ぜひチェックしてください。
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誰でも手軽に低コストでテスト自動化が実現できるツール「T-DASH」。開発の背景には、業界の未来を担うエンジニアの熱い想いがありました。
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(*情報は全て取材当時のもの)