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【vol.12】ハイブリッド経営を目指す新たな年へ~バルテス株式会社 代表取締役社長 田中 真史の“真時代”~

先日の5月12日に、2023年3月期通期決算発表を更新しました。 
今回は、業績についての振り返りと今後のバルテスの展望について語ろうと思います。 
  
2023年3月期通期の業績は、当初の業績予想から2回上方修正を行い過去最高の90.5億円の売上高となりました。 
案件数、エンジニア数が増加しただけなく、案件ごとの生産性も向上しており、全社員が一丸となって頑張ってくれたことがこの結果に繋がったのだと思います。 
  
四半期で見てみると、第4Qでは営業利益が抑え気味になっており気にされた方もいるかと思います。 
これには理由がありまして、業績拡大のための基盤作りを実施したからです。 具体的には、採用活動の強化・M&A・東京本社の移転や大阪本社のオフィス拡張など、今後を見据えた成長投資を行いました。 
投資にあてたコストと影響を除けば、第4Qも過去最高益を出しています。 
 
以前から掲げていた、“2024年3月期に売上高100億円を達成する”。 
1年後はその目標の年になるので、来たる通期決算発表に向けてこの1年も頑張りましょう。 
  
2024年の4月にはバルテスは設立20周年を迎えます。 
新たなスタートを切るためにも、自社で開発しているテスト支援ツールの発展が欠かせないものになってくると私は考えています。 
 
何故かというと現在、ソフトウェアテスト業界に新規参入する会社が増えてきています。 
これからさらにこの流れが加速していくと、テストの基礎が出来ていないまま参入してくる会社もいるかもしれません。ソフトウェアテスト業界が盛り上がっていくことは良いことですが、品質を担保できない会社が現れて、テストサービスへの信頼性が下がってしまうことは非常に懸念しています。 
 
突然ですが、皆さんは「ゴールドラッシュ」の話をご存じですか? 
  
1848年にカリフォルニアで鉱山から金が発掘されました。 
金鉱を掘り当てるために、1850年半ばまで多くの人がカリフォルニアにやってきました。 
  
さて、ここで最も儲けたのは誰だったと思いますか? 
 
実は、ゴールドラッシュで儲けたのは、金を掘り当てた人(プレイヤー)ではなく、ゴールドラッシュに集まった人々に“つるはし”や“ジーンズ”などの道具を提供した人々(サプライヤー)だったと言われています。 
  
バルテスのテスト支援ツールは、このつるはしやジーンズのようになるのではないか、と私は考えています。 
 
テストの基礎を持っていない人たちにバルテスのツールを提供することで、自社の為だけでなく業界全体のスキルの底上げを目指したいと思っています。 
そのため、社員の皆さんにはどんどんツールを利用して改善提案を挙げてもらい、全般的な案件で活用できるようなツールにしていきたいですね。 
  
現在、今年のローンチを目標に新たな事業の柱となる新サービスを考えています。 考えている新規事業は、既存事業をさらに補強してくれる側面も持ち合わせています。 
これにより従来の事業のさらなる成長・発展と、新規事業の創造による“ハイブリッド経営”を目指します。 
わくわくするようなことを色々考えているので、今後のバルテスの展開も楽しみにしていてください。 

(2023年5月23日執筆)

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