満足度93%の入社時研修!成長を支援する研修内容と講師陣の想いに迫る
ソフトウェアテストの専門企業であるバルテス株式会社は、2004年の創業以来、様々な企業の品質向上をサポートしてきました。
バルテスが長年、質の高いサービスを提供し続けられる理由は、社を挙げて研修制度の拡充に取り組み、QAエンジニアの人材育成に力を注いできたからです。
今回は、バルゼミ入社時研修の企画、運営、講師を担う、クロス・ファンクショナル事業部 R&C部のメンバー3人にインタビュー。具体的な研修内容、講師として感じるバルテスの強み、今後取り組みたいことなどを語っていただきました。
【プロフィール】
クロス・ファンクショナル事業部
R&C部 マネージャー M.M
前職ではソーシャルゲーム会社のテスト業務に従事。2013年にバルテスへ入社し、QAエンジニアを経て、R&C部へ転属。現在は、研修の運営・講師、外部セミナー開発、社内テスト技術の標準化などを担当。
クロス・ファンクショナル事業部
R&C部 リーダー N.T
ITインストラクター・業務システムサポートを経験後、IT関連の指導経験を活かしたいと2015年に講師としてバルテスへ入社。現在は、研修の運営・講師の他、外部セミナーの開発なども担当している。
クロス・ファンクショナル事業部
R&C部 マネージャー K.T
エンジニアとして開発・設計・テスト業務に携わり、前職ではLean Six Sigmaの社内講師も務める。2021年にバルテスへ入社後は、研修講師、お客様向けセミナー講師、社内標準プロセス整備、各種記事の執筆などを担当。
人の成長に関わりたくて。エンジニアやインストラクターから講師へ
―― みなさんが研修講師になった理由を教えてください。
M.M:前職もQAエンジニアで、バルテスに入社した当初はテスト業務を担当していました。役職が上がり新人教育を担当した時に、研修の大切さを改めて感じて。専門的に人材育成に携わりたい気持ちが強くなり、R&C部への異動を希望しました。
K.T:元々、エンジニアとしてシステムの開発、設計、ソフトウェアの品質管理に携わってきました。前職で社内講師を務めた際に「人に伝える仕事」に面白さとやりがいを感じ、講師としての経験をさらに積みたいと思ったのが理由です。
N.T:私はお2人とは少し違って、前職では個人や企業、官公庁を対象にした、Microsoft office関連アプリのインストラクターをしていました。その経験を活かし、さらに指導できる分野を広げたいと思ったことが講師になった大きな理由です。
「誰も取り残さない」バルテスの三種の研修とは
―― 現在、バルテスで実施している研修の内容を教えてください。
M.M:バルゼミ入社時研修には、新卒研修、ポテンシャル(未経験)研修、キャリア(経験者)研修の三つのパターンがあります。全ての研修は座学からはじまり、数日かけてソフトウェアテストの基礎知識を学んだ後に、演習を繰り返すのが基本的な流れです。
その他カリキュラムには、社内ツールの使い方や業務管理の方法について学ぶ研修、プロジェクトマネージャー/リーダー研修なども含まれています。
新卒採用とポテンシャル採用向けにIT基礎研修も実施していて、業務ソフトの基本的な使い方は、演習前に習得が可能です。
N.T:新卒とポテンシャルの研修期間は約2カ月間です。演習ではすでに実施されているソフトウェアテストをモデルケースにして、まず実施について学び、その後テストの設計方法を学んでいきます。
本来のテスト設計からテスト実行までの流れを、イメージしやすいテスト実行から遡って学ぶことで、未経験の方でも理解しやすくすることが目的です。
もちろん全ての演習が遡る形ではなく、一つ目で遡って理解してもらった後は本来の流れで進め、プロセスの従来の流れの理解や各プロセス間の関係性を理解してもらいます。
一方、キャリア研修の期間は約1カ月です。テスト実行やテスト設計の経験をお持ちの方もおられるので、ソフトウェアテストの基本設計から詳細設計まで、業務の流れに沿って演習していきます。
どの研修でも単にテスト設計の手順を覚えるのではなく、研修生自身で考え、テストを組み立て、成果物を出すことを大切にしています。
―― 研修生が実力を伸ばせるよう、講師として意識していることはありますか?
M.M:新卒研修とポテンシャル研修では、質問しやすい雰囲気作りが大事なので、研修生には「聞いてダメなことなんてないよ」とまず伝えています。どんな疑問にも真摯に向き合い、信頼関係を築くことを意識していますね。
キャリア研修では、決まった進め方を押しつけるのではなく、研修生がこれまでの経験をうまく活かせるようにサポート役に徹しています。
K.T:私は、仲間同士で教え合う雰囲気を大切にしています。というのも、研修スタート時、研修生のスキルレベルはバラバラです。
新卒研修やポテンシャル研修では、IT基礎研修ではじめてExcelを使う方や、講師に質問するのを躊躇してしまう方もいます。
だからこそ、研修生同士で気軽に質問し合える安心感が大事です。教え合いが活発になれば、全体のレベルが均一化し、全員でのスキルアップにも繋げることができます。
N.T:私が一番大切にしているのは、研修生一人ひとりが、しっかりと研修内容を理解し、現場で使えるスキルを身につけてもらうことです。
そのために、研修生の事前知識に関わらず全員が理解できる言葉で説明をしようと心がけています。スキルや経験の違いはあって当たり前ですから、理解度に合わせた補習も適宜実施し、誰も取り残さない指導を目指しています。
研修生の現場での活躍が講師としてのモチベーション
―― 印象に残っている研修生の様子やエピソードを教えてください。
M.M:研修期間中、毎日のように「M.Mさん、助けてください」と質問に来る研修生がいました。
非常に頑張っていたのですが、なかなか成果が出ない時期が続いていて。しかし、その研修生は決して諦めず、最終的には素晴らしい演習発表ができました。努力は裏切らないなと感じた経験です。
K.T:新卒研修の座学で、組み合わせテストケース生成ツール「Qumius Plus」の使い方を指導した時のことです。組み合わせテストは理解しにくい場合も多いので、身近な例を使って説明してみたら、研修生の興味がぐっと高まったのです。
さらに、演習で得た知識をうまく活用できた様子を見て、講師の伝え方ひとつで研修生の理解度がガラッと変わることを実感しました。研修生の実力を高めることができ、講師としてのやりがいを強く感じましたね。
N.T:私も新卒研修で心に残っていることがあります。研修開始の1時間以上前に研修場所に来て自習したいと申し出たり、講義では必ず質問したりする、とても熱心な研修生がいました。毎日、研修に一生懸命取り組む姿が印象的でしたね。
配属一年後にその方が新人賞を獲得したと聞いて、実案件でも頑張り続けてくれたことがすごく嬉しかったです。
ノウハウを体系的に学べる仕組みが研修の要
―― バルテス独自の研修のポイントや優位性は何でしょうか?
K.T:研修カリキュラムがしっかり整っていることですね。項目ごとに到達目標があり、達成するためのコンテンツがきちんと用意されているので、確実にステップアップができます。また、一方的に教わるのではなく、自ら考えて実践する時間も多いのが特徴です。
実際に、新入社員アンケートでは93%が「研修に満足している」と回答いただいており、私たちも講師としてとても嬉しく感じています。
M.M:私は、ただ業務の流れを覚えるのではなく「自分の頭で考える力を育むこと」を研修のゴールにしている点がバルテスの強みだと思います。
「なぜ」「どのように」などの理由や意図を明確にする研修を行っているため、自然と知識が定着し、実践で活かせるスキルを習得しやすいのです。
決まった手順を教える研修とは違うので、最初は「何をしていいのかわからない」と戸惑う研修生もいます。しかし、QAエンジニアとして確実に成長できますし、しっかりサポートするので、自分はできると信じて取り組むことが大事です。
N.T:テスト業務はシンプルに見えて、奥が深い仕事です。成果を出すためには、戦略的に設計し、効果的に実行する必要があります。
バルテスはその点をよく理解しているので、一般的なOJT教育で済ませるのではなく、社内のノウハウを体系的に学べるよう育成体制を整えてきました。しっかりとした学びの支柱があることが会社としての一番の強みだと思います。
現場の声を反映し、より効果的な研修を目指す
―― 講師として今後取り組みたいことを教えてください。
K.T:IT業界は日々、知識のアップデートが必要です。研修内容に関する要望も多く寄せられるので、より実務に即した研修内容を目指すと共に、社内ツールやeラーニングを活用して、もっと効率的な研修体制を確立していきたいです。
N.T:取り組みたいことは三つあります。一つ目は、復習用のコンテンツを拡充させ、研修が終わった後も学び続けられる体制を用意すること。
二つ目は、K.Tさんと同じで、より効率的に教えられる環境を整えていくことです。経験を問わず、より多くの方がQAエンジニアとして活躍できるよう、講師陣で協力してサポートできればと思います。
三つ目は、研修生が将来的に講師に挑戦したいと思える現場作り。研修の大切さを理解して、次の世代に伝えていきたいと思う方がいてくれたら嬉しいですね。
M.M:個人的には、もっと一人ひとりの成長に寄り添った指導を目指したいです。現場の声も的確に取り入れながら、その時々でベストな研修内容にブラッシュアップできればいいなと。疑問点を遠慮なく聞いてもらえるよう、講師陣も連携して取り組んでいきたいです。
バルテスは、経験に関係なくQAエンジニアを目指せる懐の広い会社です。僕らが全力でサポートしますので、研修期間こそ楽しんでほしいと思います。
「人材育成こそ会社の要」という信念のもと、積極的に研修制度の充実を進めてきたバルテス。業界屈指の充実した教育体制の裏には、経験豊かな講師陣の「誰も取り残さない」という情熱が息づいていました。
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(*情報は全て取材当時のもの)