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加賀谷:R&D事業部 セキュリティソリューション開発部 部長

■プロフィール
加賀谷(R&D事業部 セキュリティソリューション開発部 部長)
秋田県出身。飲食店やアミューズメント施設でのホールスタッフ、大工見習、不動産営業、などを始めとしたバラエティーに富んだ業界を経験して、20代後半にIT業界へ転身。IT業界では、主に自社サービスを持つベンチャー企業やスタートアップ企業などの従業員数が比較的少ない企業にて、OSI参照モデルに当てはめるならLayer1からLayer7まで幅広い領域の開発を経験。その後セキュリティ分野に興味を持ち、自己研鑽に励んでいたところで出会ったバルテスへと入社。

──学生時代の過ごし方を教えてください。

部活は小中がバスケ部で、大学ではアメフト部に在籍していました。オフェンスよりもディフェンスをしている時の方が好きで、相手の動きを予測してボールを奪いカウンターで点を獲ることには特に熱心でしたね。相手をよく観察する、相手の主張を一旦受け止める、といった私の特性はこの頃から既に確立されていたのかもしれません。

また、大学では浪人/休学/中退を経験したのですが、順風満帆ではない道を歩んできたことが私にとってはプラスに働いたと考えています。タイムリープしてリベンジする映画やアニメを最近よく目にしますが、もしもそれが可能なら、もっと早い時期に自分の価値観や無駄なプライドをへし折ってあげたいです(笑)

──これまで経験されてきた会社・業務について教えてください。

IT業界に入る前は俗にいう「接客」をすることが多かったと思います。人と話すことが好きですし、お客様が何を望んでいるかを予想してなるべく先回りして提供するという意識は高い方だったと思いますが、その他の作業がルーチンワーク過ぎて飽きてしまったのだと考えています。

一方でIT業界に入ってからですが、それこそ自宅でブラインドタッチを練習するところからのスタートでした。そこから必死に勉強して、

  •  組込Linuxを搭載した小型のネットワーク制御端末やデジタルサイネージ端末(たしかAndroidが世の中に出た直後くらいでバージョン1.6とか)などを使った災害時安否確認システム

  •   エレベーターや太陽光発電所等の遠隔監視システム

  •   4G(LTE)の基地局間協調ビームフォーミング技術を検証するシステム

  •   身に着けたEMS機器とBluetoothで連動しオンラインでエクササイズ可能な動画配信システム

などのネットワーク技術を活かした開発に携わってきました。ネットワークはとても面白く、未だに飽きそうにありません。

──これまで手掛けたプロジェクトで、成功体験となった事例や手ごたえを感じた事例を教えてください

IT業界での最初の成功体験という意味では、DAPDNA-2と呼ばれるプロセッサの回路設計に関して、社内の新人研修担当に任命していただいた時でしょうか。その会社で初めて自分に裁量が与えられ、どのようなカリキュラムが必要かを考え、実際に私が教えた生徒の理解に役立ったことを周りの仲間や上司に評価していただけたことで、大きな自信に繋がったと考えています。

他にも、社内のオンプレミスサーバをハイパーバイザー型の仮想マシン(VMware ESXiのバージョン3.5くらいの時期だった気が)へ集約することを当時の社長へ提案&採用されてサーバ仮想化の波にいち早く乗れたこと、数百人月のプロジェクトを任せていただいて無事に回しきったこと、どれも懐かしい記憶です。

紙面の都合があるためこの辺で止めておきますが、色々な私の成功体験に共通するのは、以下の2つだと思っています。

  • 誰よりも自分が一番夢中になって楽しんだこと

  • プロジェクトのメンバーあるいはステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図り、コンセンサスを取り、彼らの協力を得られたこと

──バルテスに入社を決めるまでの経緯や入社の決め手を教えてください。

転職先に求める条件はみなさん異なるかもしれませんが、私は「人」の優先順位を高く考えています。

いくつも転職してきた中で、残念ながら「信頼できない人」と出会う機会も何度かありました。一旦その基準で相手を捉えてしまうと自身をポジティブな気持ちに持っていくのが大変になり、その相手と協力して大事を為すイメージが湧かなくなってしまいます。

そのようにして転職を考えているところで田中会長とお会いする機会がありました。「日本で2番目に高い山」という持ちネタのようなエピソードや、セキュリティあるいは自社に対する熱い思いを聞き、何度かお会いする内にぜひ一緒に仕事をしてみたいと考えるようになりました。

みなさんも機会があれば「日本で2番目に高い山」のエピソードを直接聞いてみてください。きっとその人柄に惚れてしまうことでしょう。

──バルテスに入社してから印象に残っていることや、価値観が変化した経験を教えてください。

 年に何度か開催されるBBQや月末近くに開催されるバルバーなど、会場が社外か社内かを問わずイベントへの社員の参加率が高い印象がありますね。
たくさんの人たちと美味しい料理や酒を囲んで談笑している様子は、まさにアットホームな雰囲気です。

これまで在籍してきた会社では、どちらかと言えば会社主催のイベントでは参加率が低く、親しくしている少数のグループ毎に飲みに行く機会が多かったと思います。
部署が異なり業務的な関連もなく普段は全く話す機会がない相手、オンラインでしか話したことのない相手、といった人たちとのコミュニケーションを取る機会が得やすいというのは、入社直後の私にとってとてもありがたい環境でした。

そういった機会のおかげで業務的なやり取りもスムーズに進められていますし、仕事終わりで飲みに行ったり麻雀したりカラオケしたりとオフ時間も満喫しています。

──管理職として大切にしていることがあれば教えてください。

大きく3点あります。

① 指示や依頼あるいは目標設定時などではゴールを明確にする

目的地がブレると遠回りすることになって、結果として余計な時間やコストが発生する場合があります。時には相手に合わせて経路まで指定することもありますが、どんなに余裕がない時でも目的地が「日本」で良いのか「東京」なのかあるいは「千代田区麹町の何丁目何番地」なのかをはっきりとさせるようにしています。

② とにかく接する機会を設ける

ザイオンス効果(あるいは単純接触効果)として説明されるように、人間関係を考える上では接触する機会が少ないよりも多い方が良い結果を生みやすいと考えています。昭和生まれの人間なのでリアル飲み会にはもちろん積極的ですし、遠隔地でリモートワークしているメンバーであれば仕事の中でのキャッチボールを意識的にたくさん行う、といったことを心掛けています。ひょっとしたら開発チームの一部のメンバーから既にウザいと思われているかもしれませんが(笑)

③ 納得感を大事にする

メンバーそれぞれも一人の人間ですので感情があって当然です。ただの作業者として”やらされ仕事”だけをこなす毎日だとしたら、もし私が逆の立場ならすぐに嫌気がさしてしまうことでしょう。そうではなく、「なぜこれが必要なのか」「なぜその人が担当するのか」などを丁寧に説明し、理解していただけるように努めています。

──品質向上に懸ける想いについて聞かせてください。

以前勤務していた企業においての話ですが、研究開発を行うパートナー企業と一緒にとあるイベントで製品デモを行う機会がありました。このデモ用システムの開発の一部を私が担当していたものの、イベント当日の朝まで徹夜でバグの改修を行うような有り様でしたね。なんとかバグを修正しきったつもりだったのに、いざデモ本番になると期待通りに動かず、やむなく上司がトークで切り抜けるという最悪の結末になりました。

誕生日も返上でバグ改修にあたり、たくさんの人をガッカリさせ、会社としてもチャンスを無駄にし、自責の念に押しつぶされそうになったことを今でも覚えています。

システム開発とは、誰かを幸せにするためのものだと考えています。せっかく誰かの役に立つようにと頑張る訳ですから、ぜひともハッピーエンドにしたいですよね。品質が悪いために嫌な思いをする人を1人でも多く減らせるように、我々が提供できるサービスをしっかりと考えてどんどん作っていきたいと思っています。

──今後どのような組織を作っていきたいと考えていますか?

「管理職として大切にしていること」と重複する部分もありますが、それ以外で2点挙げます。

① 一人ひとりが自走できる

臨機応変な対応が求められるこの世の中では、メンバーそれぞれが何かしらの「頭脳」あるいは「リーダー」として振る舞うことが必要になると考えています。ひな鳥のように親が餌を口に運んでくれるのを待つばかりではなく、今やるべきことを自ら進んで行う組織にしていきたいです。もちろん、そのために「適切な裁量を渡す」「日頃から情報共有を密にする」「失敗を過剰に恐れないように心理的安全性を確保できるようにする」といったことを普段から心がけています。

② 組織としても個人としても社会的価値を高め続けられる

スキルや経験などの積み重ねは1つの財産だと思っています。ただ、それが特定の会社あるいは組織でのみ活用できるものであるならば、残念ながら価値としては評価されづらいものになってしまいます。せっかく自分の時間や努力を費やすのですから、メンバーそれぞれが大きなリターンを目指したいですね。他部署の社員からもキャリアプランについての相談を持ち掛けられることがたまにありまして、キャリアカウンセラーの資格は持っていませんけど相手にとってのより良い選択肢を常に考えるようにしています。

──バルテスで成し遂げたいことについて教えてください。

企業経営に強い関心があるため、セキュリティ分野に特化した会社をバルテスグループ内にて立ち上げてみたいですね。もちろん、この実現に向けて私自身がもっとたくさんのことを学ぶ必要があると考えていますが、セキュリティに関わるIT人材の不足はとりわけ日本において深刻な課題であると同時にビジネスチャンスでもあると考えています。このチャンスを活かして自身の成長にも繋げていきたいです。

また、人脈も広げられたらと考えています。これまで在籍した企業ではテストや教育といった領域での交流がほとんどなかったため、色々な方々とお会いできるのを楽しみにしています。

──最後に、バルテスへの入社を検討している方に一言!

求める人にはチャンスが与えられる会社だと思っています。私のこれまでの人生を振り返ってみても、本物のチャンスが巡ってくることは数えるほどしかありませんでした。その数少ないチャンスをバルテスで掴んで自分のものとし、会社も個人もWin-Winな関係となるように一緒に頑張りましょう。

(2024年7月24日)
(*部署名・役職名は2024年4月時点のもの)

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